水族館のイルカたちについて訴えました
渋谷駅前のみなさま、こんにちは。
私たちは、動物が動物らしく生きるための尊厳を訴える、動物の権利団体 PEACEです。
みなさんはイルカのハニーを覚えていますか?
千葉県の閉鎖した水族館、犬吠埼マリンパークにたったひとりで取り残された、ハンドウイルカのハニーです。
小さなプールでひとりぼっちの、かわいそうな姿は、国内や海外のメディアにもとりあげられる社会問題になりました。
しかしハニーを助けて!というたくさんの訴えもむなしく、ハニーは孤独なまま病気で死亡し、1年がたちました。
明日、3月29日はハニーの命日です。
ハニーの悲劇を繰り返さないために、
ハニーの嘆きを訴えるために、今日ここでみなさんにお願いがあります。
どうかハニーを忘れないでください。
イルカショーに自由と命を奪われた、イルカのことを思い出してください。
ハニーは海で仲間と暮らす自由な野生のイルカでした。
しかし水族館に売り飛ばすために、イルカ追い込み猟で生け捕りにされ、イルカショーに利用されました。
水族館で生まれたハニーの子どもは、ハニーより先に死んでしまいました。
他のイルカたちも次々と死んでしまい、とうとうハニーはひとりぼっちになったのです。
小さくて塩素いりの水槽は、イルカにとって過酷です。
家族や仲間と助け合って生きるイルカにとって、寂しさは大きなストレスです。
ハニーは皮膚の異常や腸炎をわずらい、狭いプールに閉じ込められたまま、死んでしまいました。
野生のイルカは、1日に65キロから100キロの距離を移動します。
これは山手線、約2周分の距離です。もぐる深さは100メートル以上です。
それにくらべて水族館のプールは15メートル程度、深さも5メートルほどしかありません。
広い海で暮らすイルカにとって水族館のプールはあまりにも浅く、窮屈なのがおわかりでしょうか。
野生のイルカは、和歌山県の海で、イルカ追い込み猟によって生け捕りにされて、水族館に売られます。海外への主な輸出先は中国です。
イルカ追い込み猟は、音に敏感なイルカを金属音の恐怖でパニック状態にして捕まえる、とても残酷な猟です。
2015年、日本動物園水族館協会は、国際的な批判を受けて、この追い込み猟からのイルカ購入を禁止しました。
しかし、この協会に入っていない水族館や、脱退した水族館が、今も追い込み猟で捕獲された野生のイルカを、消費し続けています。
一方、水族館での人工繁殖もイルカに大きな負担を与えます。
イルカの赤ちゃんが死ぬ確率は80パーセントから90パーセントと、とても高く、痛ましい死亡事故も起きています。
繁殖のために野生のイルカが生け捕りにされたり、水族館で使い回しにされたりしています。
人間は海で泳いだり遊んだりできるのに、水族館の生き物は、海に戻ることができません。
もしもあなたが突然監禁され、望まない環境から逃げられない生活になったら、どう思いますか?
世界では56カ国もの国が動物のサーカスを禁止しました。
イルカショーやシャチショーも次々と廃止になっています。
調教は虐待です。
イルカが人間の命令でジャンプすることを、おかしいと思ってください。
アシカに逆立ちさせることが不自然な虐待だと、気がついてください。
もう私たちの楽しみに動物の曲芸はいりません。
動物サーカスや水族館のショーは教育とは関係なく、動物の間違った姿を見せています。
動物を閉じ込めたり、ショーをさせて楽しむのはもう終わりにしましょう。
動物本来の姿を尊重し、保護し、サンクチュアリへ解放しましょう。
ハニーはイルカショーの犠牲者です。
日本には、イルカショーの犠牲になっているイルカがまだたくさんいます。
ハニーを忘れない。ハニーを繰り返さない。
イルカショーはイルカを苦しめています。
水族館には行かないでください。
イルカショーには行かないでください。
明日29日、ハニーの命日に、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムで、ハニー追悼のメッセージを発信してください。
ハッシュタグは「イルカのハニーを忘れない」。
そして、「イルカショーには行きません」と、宣言してください。