ハニー追悼 渋谷街頭アクション2021 読み上げ文

渋谷の街で、ひとりぼっちで死んだハニーと
水族館のイルカたちについて訴えました

渋谷駅前のみなさま、こんにちは。

私たちは、動物が動物らしく生きるための尊厳を訴える、動物の権利団体 PEACEです。

みなさんはイルカのハニーを覚えていますか?

千葉県の閉鎖した水族館、犬吠埼マリンパークにたったひとりで取り残された、ハンドウイルカのハニーです。

小さなプールでひとりぼっちの、かわいそうな姿は、国内や海外のメディアにもとりあげられる社会問題になりました。

しかしハニーを助けて!というたくさんの訴えもむなしく、ハニーは孤独なまま病気で死亡し、1年がたちました。

明日、3月29日はハニーの命日です。

 

ハニーの悲劇を繰り返さないために、

ハニーの嘆きを訴えるために、今日ここでみなさんにお願いがあります。

どうかハニーを忘れないでください。

イルカショーに自由と命を奪われた、イルカのことを思い出してください。

 

ハニーは海で仲間と暮らす自由な野生のイルカでした。

しかし水族館に売り飛ばすために、イルカ追い込み猟で生け捕りにされ、イルカショーに利用されました。

水族館で生まれたハニーの子どもは、ハニーより先に死んでしまいました。

他のイルカたちも次々と死んでしまい、とうとうハニーはひとりぼっちになったのです。

 

小さくて塩素いりの水槽は、イルカにとって過酷です。

家族や仲間と助け合って生きるイルカにとって、寂しさは大きなストレスです。

 

ハニーは皮膚の異常や腸炎をわずらい、狭いプールに閉じ込められたまま、死んでしまいました。

 

野生のイルカは、1日に65キロから100キロの距離を移動します。

これは山手線、約2周分の距離です。もぐる深さは100メートル以上です。

それにくらべて水族館のプールは15メートル程度、深さも5メートルほどしかありません。

広い海で暮らすイルカにとって水族館のプールはあまりにも浅く、窮屈なのがおわかりでしょうか。

 

野生のイルカは、和歌山県の海で、イルカ追い込み猟によって生け捕りにされて、水族館に売られます。海外への主な輸出先は中国です。

イルカ追い込み猟は、音に敏感なイルカを金属音の恐怖でパニック状態にして捕まえる、とても残酷な猟です。

 

2015年、日本動物園水族館協会は、国際的な批判を受けて、この追い込み猟からのイルカ購入を禁止しました。

しかし、この協会に入っていない水族館や、脱退した水族館が、今も追い込み猟で捕獲された野生のイルカを、消費し続けています。

 

一方、水族館での人工繁殖もイルカに大きな負担を与えます。

イルカの赤ちゃんが死ぬ確率は80パーセントから90パーセントと、とても高く、痛ましい死亡事故も起きています。

繁殖のために野生のイルカが生け捕りにされたり、水族館で使い回しにされたりしています。

 

人間は海で泳いだり遊んだりできるのに、水族館の生き物は、海に戻ることができません。

もしもあなたが突然監禁され、望まない環境から逃げられない生活になったら、どう思いますか?

 

世界では56カ国もの国が動物のサーカスを禁止しました。

イルカショーやシャチショーも次々と廃止になっています。

調教は虐待です。

イルカが人間の命令でジャンプすることを、おかしいと思ってください。

アシカに逆立ちさせることが不自然な虐待だと、気がついてください。

 

もう私たちの楽しみに動物の曲芸はいりません。

動物サーカスや水族館のショーは教育とは関係なく、動物の間違った姿を見せています。

動物を閉じ込めたり、ショーをさせて楽しむのはもう終わりにしましょう。

動物本来の姿を尊重し、保護し、サンクチュアリへ解放しましょう。

 

ハニーはイルカショーの犠牲者です。

日本には、イルカショーの犠牲になっているイルカがまだたくさんいます。

 

ハニーを忘れない。ハニーを繰り返さない。

イルカショーはイルカを苦しめています。

水族館には行かないでください。

イルカショーには行かないでください。

 

明日29日、ハニーの命日に、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムで、ハニー追悼のメッセージを発信してください。

ハッシュタグは「イルカのハニーを忘れない」。

そして、「イルカショーには行きません」と、宣言してください。

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>動物のエンターテインメント利用を終わらせる

動物のエンターテインメント利用を終わらせる

国際団体による世界各国の動物福祉評価において、畜産動物と双璧で日本の評価が低いのは、エンターテイメントや使役に使われる動物たちについてです。
野生動物であるイルカを捕獲し、中国や日本の水族館に供給し続けていることに批判があるだけではなく、そもそも日本の動物の保護レベル全体への評価がとても低いのです。

動物は、人間が楽しむために、この地球上に生まれてきたのでしょうか。動物は人間のための道具ではないーこのことを私たちと一緒に広めていきませんか。

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